IoT鐘
こんにちは
フロントエンドエンジニアの iemong です。noteに入社して1年と半年が経ちました。普段はメンバーシップの開発をしつつ、趣味で何かしらモノづくりをしてます。最近、重曹とクエン酸とかでバスボムを作りました。ちょっと前には草鞋を編みました。
この記事はnote株式会社 Advent Calendar 2022の21日目の記事です。前回はfukuiretuさんのEM歴1年でやってよかった取り組みNo.1「よもやま行脚」の紹介でした。
突然ですが、
本日12月21日、noteが上場しました🎉
とてもめでたいですね。素直にこんなめでたいイベントのタイミングで会社にいれてよかったなと思います。
さて、上場した時によく見る光景として、鐘を鳴らすイベントがあると思います。
あれ、やってみたいなぁと思ってたんですが、どうやら社員全員が叩くことは難しいっぽいです。
あーーー、鐘、叩きたかったな。。。
なので、自作しました!!!
それがこちらになります。
鐘を叩くとPCから鐘の音が出ます。
また、上場セレモニーで、鐘を叩く回数は5回のようで、五穀豊穣という四字熟語に由来しているらしいです。五穀豊穣とは以下のような意味らしいです。
なので、叩いた数だけ稲を生やすことで、豊穣してる感を演出しました。
こんな感じで使います!!
他にもギミックがあるけどここでは言わないので、知りたい方は直接鐘を叩きに来てください!!!
伝えたいことは以上で、これより先は、完成までの道すじになります。
突然の依頼
半休もらった日の夜、家で呼吸をしていたら、人事の方からDMが届きました。
あ、上場の件ってことかーっていうのを察して、自分の所属してる会社が上場することなんて、人生でそう何度も無いかなと思ったので、せっかくだしつくるかーという判断をまずしました。
詳しく聞いたところ、上場の鐘を社員全員叩くのが難しいため、レプリカを作ってオフィスで叩けるようにしたいとのことでした。
自分には鋳造の経験がほとんど無かったので、見た目だけそれっぽくデスクトップサイズの鐘を作ることにしました。DTBですね。動物タワーバトルではないです。
鐘をつくる
考える
まずデスクトップサイズの鐘って何?って自分で言いながらに思ったので、スケッチを書いてみました。
板x1, 丸棒x1, 棒x2, 鐘 で構成されているのが分かりました。
次に、叩かれた判定をどうやってやるかを考えました。
一番簡単そうな加速度センサーを使うことにしました。次に有線でやるか、無線でやるか悩みましたが、有線でやることにしました。
理由は、某フリマサイトで購入した、加速度センサー入りの無線のデバイスがめっちゃ遅れて届いたためです。加えて、自分納得させるため「配線飛び出してる方が何かチープ感あって可愛いよね」と言い聞かせました。
センサーはたまたま家にあった↓のモノを使いました。
センサーの配置を決めるために断面図を書きました。
モデリングする
AutodeskのFusion 360でモデリングしました。
3Dプリントして組み立てる
モデリングしたパーツを出力していきます。
板はホームセンターに行ったら良さげなやつがあったので買ってきました。丸棒は家にたくさんあったのでそれを使いました。
ざっと組み立ててこんな感じになりました。
ハンマーもノリで作ってます。自分は手先が不器用なので、パートナーにテープを巻いてもらいました。
感謝🙇♀️
そして、鐘はこちらのアイアンペイントで塗装しました。塗るだけで金属っぽい見た目になるので、オススメです。僕はこれで、3Dプリントしたガネーシャや苦無を塗ったりしてました。
板にはオールドウッドワックスを塗りました。これも塗るだけで急にヴィンテージ感が出るのでオススメです。我が家では、DIAWALLで組んだ柱などに塗ったりしています。
そんなこんなで最終的にこうなりました。
プログラムを書く
見た目ができて、不確実性が消え、後はソフトウェアを作るだけなので、安心してギミックについて考えれるようになりました。思考をギミック考えるモードに切り替えます。
すごい紆余曲折を経て、鐘を叩いた時に稲が生えるようにしました。
鐘をIoT化するのにobnizを使います。obnizはHTML/JSなどで開発できるIoTデバイスです。鐘の中の加速度センサーの値をobniz経由でwebページから受信できるようにして、閾値を超えたら鐘の音が出るようにしました。
叩いた回数はIndexedDBに保存しています。
そして、完全にノリで画面を作りました。
以上で完成です!
まとめ
鐘は作れる!!!
明日の担当はQA TのたなPさんです。それでは 👋